冬空に寒さ忘れて君を待つ
日本では大雪、南カリフォルニアでは大雨注意報が出た朝です。庭のモクレンが咲き始めているので、今朝はどのくらい咲いているかを見るとなんと向かい側の道の木に大きな鳥が降り注ぐ雨にもかかわらず、じっと止まっていました。カラスではなさそうです。
ライン友の石井みなさんに送ると、すぐ「誰を待っているのかしら?」という返事がきました。なるほど。誰かを待っているのか。この冬の雨の寒さの中で。
そして伊藤園のほうじ茶の袋の裏にあった俳句,「冬空に寒さ忘れて君を待つ」を思い出しました。これが恋というものですね。この鳥の風情そのものです。これは新俳句大賞をうけた福井県在住の名和望さん28歳の作品です。
このティーバッグの裏には入選した俳句が載せられていて、恋愛編の中でよいものだけをとっておきました。
次の4つです。
「プロポーズされそうなほど冬銀河」 「窓際の外を見ている君がよい」「マフラーに貴方の匂い消えないで」
恋はこんな作品を生むのですね。
今の夫(昔の夫も同じですが)が私の両親に結婚の許しをもらいにきたときも冬の寒い夜でした。
「娘に対するご好意はありがたいですが、この話はないものとおもってください」と慇懃無礼に父に言われた夫の駅までの帰り路は、霜がたってとても寒かったそうです。
もうすぐバレンタインデーがやってきます。
そこで私が描いた絵手紙はというと、次のものです。
あの神様からの魔法がなかったら、恋は生まれず、人生も愉しいものではないでしょう。
バレンタインデーには、昔のあの神様のマジックをおもいだすように赤いバラを一輪。
補足: 故山之内修一氏作詞作曲の「赤いばらをあなたにあげよう」という歌をおききください。
昔の歌でYoutubeにはないのですが、ウェブで歌の題「赤いばらをあなたにあげよう」をいれ、検索。
「赤いバラ 」 友よ歌おう 50番 というところをクリックすると下のほうにリンクが出てメロディをきくことができます。
「赤いばらをあなたにあげよう 飾ってごらん あなたの胸に
イエス様が 十字架の上で 流してくれた真っ赤な血潮が
あなたの心で 激しく燃えて 愛の命が めざめるように 」
追記:今日になってまたあの鳥が向かい側の木に帰ってきて、なんとその後を慕ってあと一羽飛来、2羽で何か木から食べていました。残念ながら写真をとろうとしたら、飛んで行ってしまいましたが、待ち人(鳥)が来たのですね。
竹下弘美